夏真っ盛り。ニュースでも連日、熱中症対策の話題で持ち切りですね。
熱中症ほどではなくても、だるさや頭重感、めまい、もしくは仕事や勉強に集中できないなど、体に不調があらわれる方が多いのではないでしょうか?
汗をたくさんかくことにより、私たちの体からはビタミンやミネラルが失われていきます。
また日に何度も冷房がきいている室内と猛暑の室外を行き来していると、自律神経は消耗するばかりです。
自律神経は、筋肉や臓器など体内のすべての器官の動きをコントロールする司令塔。
体温や心拍、呼吸、血圧の調節などすべてにかかわっていますから、自律神経の働きが乱れると、不調が現れるのも当然。
そのうえ、体内のビタミンやミネラルが不足するとなるとさらに厳しい状態になるのです。
そこで今回は、体のバランスを穏やかに調整したり、ビタミンやミネラルの補給ができるハーブについて、豆知識をお届けしましょう。
便秘や冷えなどの循環不良や活力不足時には:ルイボス
先住民の間では「不老長寿のお茶」として太古から愛飲されてきたルイボス。
南アフリカの南部、喜望峰の近くの赤いヤブ(レッドブッシュ)特産のハーブ。レッドブッシュはルイボスの名前の由来でもあります。
高い抗酸化作用で知られ、活力不足時に最適とされています。
また、ルテオリンなどのフラボノイド類が豊富で、抗アレルギー作用があり、便秘や冷えなどの循環不良の改善にも飲まれています。
ストレートで飲む他に、オレンジフラワーやジャーマンカモミール、ローズなどのお花のハーブをプラスして楽しんだり、冷えが気になるときはスパイシーなショウガとの相性もGOOD!
暑いと寝つきも悪くなるもの。睡眠の質を上げるためにはカフェインレスのハーブティをお試しください。
疲労解消とビタミン・ミネラル補給に:ハイビスカスとローズヒップのブレンド
美しい赤が印象的なハイビスカスティ。赤い色素のアントシアニンは、抗酸化力に優れ、紫外線を浴びて疲れが出やすい時期に最適です。
クエン酸、ハイビスカス酸などの有機酸は代謝を促進し、肉体疲労を解消してくれます。
ハイビスカスとのブレンドで相乗効果を発揮するのは天然のビタミンCが豊富に含まれるローズヒップ。
ビタミンAやEも含まれているので、汗で失われがちなビタミン、ミネラル補給ができます。
酸味があるこのブレンド、さらにペパーミントを加えると酸味が抑えられて清涼感が加わり、すっきりした味わいに。暑さ対策にもおすすめですよ!
ビタミン、ミネラルを補給する「飲むサラダ」:マテ
マテはアルゼンチンなどの南米に生育する植物。
世界三大飲料の一つであり、太古から南米の民間医療の中でも使われてきました。
ビタミンB群やC,カルシウムや鉄などを含むため「飲むサラダ」とも言われるマテ。
熱中症や夏バテ対策のビタミン、ミネラル補給に最適です。
カフェインを含むため、脳を活性化し、利尿作用に優れています。
カフェインを抑えたい場合には、熱湯抽出ではなく水出しで!
この他にも熱中症、夏バテ予防・対策におすすめのハーブティーはいろいろあります。
ハーブティの楽しみ方、活用法をもっと知りたい、という方には「ハーブティソムリエ認定講座」
暑さなどのストレスで乱れがちな自律神経のバランスを整えて、本来の健やかさを回復するセルフケアについてもっと知りたい!という方には「フィトストレスケア講座」がおすすめです。
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熱中症・夏バテ対策に野菜の力を!「トマト」