ハーブとアロマで眠りの質をUP 〜ハーブ篇〜

前回は安眠のためのアロマ(精油)の使い方をお伝えしました。

今回はハーブを使って眠りの質を高める方法です。


調査によると、日本人の3人に1人が睡眠に問題を抱えているといいます。


睡眠の質の善し悪しは、日中のパフォーマンスだけでなく、

美容と健康の全般に深く関連しているので、

質の良い睡眠をとることはとても大切です。


私たちの心と体は、無意識に働く自律神経のバランスによって健全に保たれています。

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」とがあり、

日中活動している状態では心身をシャキッとさせる「交感神経」がおもに働き、

夕方から眠る前にかけては自動的にスイッチが切り替わって、

心と体がゆるゆるとしてリラックスした状態にさせる

「副交感神経」がおもに働くようになります。

しかしストレス過多になると夜になっても交感神経が優位なままで、

質の良い眠りにつくことができなくなります。

乱れてしまった自律神経のバランスをととのえ、

スイッチを切り替えるのにハーブは有効です。


副交感神経に働きかける鎮静系のハーブにはいろいろありますが、

私が好きなハーブは次の3つです。


リンデン(西洋ボダイジュ)

ジャーマンカモミール

オレンジフラワー


これらのハーブを安眠に取り入れるには、ハーブティーとして飲みます。

おやすみ前の温かいハーブティーは心とカラダをリラックスさせ、

カラダを内側から温めて良い眠りに誘ってくれます。


用いるハーブは1種類でもよいですが、

2~3種類をお好みの割合でブレンドしてもさらに美味しく楽しめます。


5~6月にかけては「ジャーマンカモミール」の花が咲く時期です。

私の自宅の庭もこの時期は、ジャーマンカモミールの花が咲いてくれます。

自分で育てた花を摘み取ってハーブティーにしていますが、

ジャーマンカモミールのフレッシュティーは、ほんのりと青リンゴの香り。

温かく包み込むように心と体をやわらげてくれます。


リンデンやオレンジフラワーの甘い香りは心の不安をときほぐし、

心地よい眠りに寄り添ってくれるでしょう。


おやすみ前に、ぬるめのお湯でゆっくり入浴したら

深い呼吸をしながら、ハーブティーを味わう。

こうした至福のひと時が、良い眠りへと導いてくれます。


それでは、おやすみなさい。

池田 明子

ソフィアフィトセラピーカレッジ校長

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