熱中症・夏バテ対策に野菜の力を!「トマト」

夏の野菜といえば、なんと言っても「トマト」

熱中症や夏バテ対策、前回のハーブティに続いて
今回は旬の野菜をテーマにお話ししましょう。
(前回のコラムはこちらから)

みなさんがよくご存知の栄養素には、
「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」や、
「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」などがありますね。

野菜や果物などの植物性食品だけが持っている栄養素に、
「フィトケミカル」(植物化学成分)があります。

中でも旬の野菜や果物には
その時期の健康維持に欠かせない成分が含まれているのです。

自然はその時々にあったものを、きちんと与えてくれているのですね。

夏野菜には、熱中症や夏バテ予防への効果が期待できます。
中でも「トマト」には、強い抗酸化力を持つ「リコピン」という成分が含まれています。
リコピンは赤系やオレンジ系の色素をもつカロテノイドのグループのひとつです。

このグループの栄養素では、体内に入るとビタミンAに変化する「βカロテン」が有名で、ビタミンAに変化しないリコピンは、これまであまり評価されていませんでした。

トマトのリコピンにはβカロテンを凌ぐ高い抗酸化力があるとわかってからというもの、
世界的に注目されるようになりました。

夏は暑さによる熱中症や夏バテの他にも、強い紫外線は体内で生活習慣病の原因にもなる活性酸素を過剰にし、肌の老化を招く原因にもなります。

夏に旬を迎える、みずみずしいトマトの力を活用しましょう。

トマトのパワーをめいっぱいいただくレシピ

トマトに含まれる「リコピン」は、脂溶性の性質を持っています。
だから、熱を加えたり、油で調理することで吸収力がアップします。
そんなトマトをおいしく、パワーをめいっぱいいただくために……

「トマトの中華風スープ」

【材料】

トマト1個、卵1個、アサリ100g(殻付き)、ショウガ1⽚、⽔200cc、塩・胡椒少々、ごま油少々、アサツキ2本

【作り⽅】

① 鍋に⽔を⼊れ、砂抜きしたアサリを⼊れる。
② ショウガを加えてフタをし、強⽕でアサリの⼝が開くまで煮る。
③ ざく切りにしたトマトを加えて中⽕にし、3分程煮る。
④ 溶き卵をまわし⼊れ、弱⽕で30秒ほど加熱する。
⑤ ⽕を⽌めてごま油を加え、塩胡椒で味を調え、2cm大に切ったアサツキを加える。


トマトのうま味が溶け出るのでダシいらずでいただけるスープです。
また、アサリに含まれるカルシウムや鉄などは、汗と一緒に流れ出たミネラルを補給してくれます。
卵が入って食べごたえ・栄養バランスもアップ。ごま油の⾵味が⾷欲を誘います。

植物の力で心と体を整え、⽇々の暮らしをサポートし、
⽣き⽅そのものに⼤きな恩恵をもたらしてくれる「フィトセラピー(植物療法)」。
もっと知りたい!活用したい!
という方には「フィトセラピーベーシック講座」をおすすめします。

暑さなどのストレスで乱れがちな自律神経のバランスを整えて、本来の健やかさを回復するセルフケアについてもっと知りたい!という方には「フィトストレスケア講座」がおすすめです。

池田 明子
池田 明子

ソフィアフィトセラピーカレッジ校長

→講師ページはこちら

ページのトップに戻る